好きなことで情熱をもって仕事をしていても、セールスが苦手だったり、お金を受け取ることにブロックがあったりするため、収益が上がらない方が多いようです。

とくに、コーチ、コンサル、セラピストなどセミナーや施術を行う方は、奉仕の精神が強いため、ついつい受け取る金額が、提供する内容と比べて少なくなってしまう傾向があります。

このページでは、お金を受け取ることが苦手な方が、お金を受け取り収益を上げるために必要な「売上を上げる方法」を九星気学の考え方を用いてお伝えしていきます。

もくじ

九星気学と陰陽五行説

九星気学では、世の中のすべての物事を理論的に解説するために、陰陽五行説(いんようごぎょうせつ)の考え方を用いています。プラスのエネルギーとマイナスのエネルギーの両方のバランスによって、世の中の均衡が保たれていると考える陰陽説と世の中の物事を木・火・土・金・水の5つのエネルギーに分けて考える五行説を合わせた思想が陰陽五行説です。

このすべてのエネルギーバランスが取れた状態で、綺麗に循環していることが物事の発展と繁栄に必要だと考えます。

目標と目的を明確にする

起業する限りはボランティアではなく、利益を得ることが大切です。まずは、ちゃんと稼ぎを増やすことを目的として決めましょう。心の持ち方が大切です。九星気学では、目標や目的は「火」の働きに当たります。

目的や目標を定めることで、自分の行くべき道が見え、行動が決まってくるのです。目的地が決まらないと、どこへ向かったらいいか分からなくなってしまいます。たとえば、タクシーに乗って、「どこでも良いからどこかへ連れて行ってください」と言ったら、運転手はこまってしまうでしょう。目的や目標を明確にすることが大切だと九星気学では説いています。

自分の提供しているものが、お客様にとって価値があり、対価に見合った金額をいただくことで、お互いのエネルギー循環を高めることであると認識しましょう。

ここでもし、あなたが自分の提供したものより低い単価でお金を受け取ったとすると、施術やセッションを受けてくれたお客様は、他の何かで多く支払わなくてはならなくなってしまうのです。宇宙の法則は、出し惜しみや受け取り拒否をすると、他で調整するように働く性質を持っています。

また、あなたの心が、精神的にも経済的にも豊かに満たされていないと、お客様に良いものを提供できません。お客様のためにも、あなたが豊かにならないといけないのです。

明確なゴール地点の設定

それでは、まず、毎月いくらあれば、あなたは精神的にも経済的にも充分に満たされ、生活できるのでしょうか。

ただただ稼ぎたいと言っていても、具体的な金額を把握している人は少ないものです。例えば、毎月30万円あれば十分だという人と、100万円無いと困るという人とでは、やらなくてはならないことが違います。

生活費がいくら必要で、毎月いくらくらい必要経費が掛かって、貯蓄にいくらまわしたいのかを明確にしましょう。そうすることで、今何をすべきかが見えてきます。

情熱と信頼で自然に売れる

自分自身が、「これはすごい!」とか、「たくさんの人に伝えたい!」と思うような技術や商材をあなたは広めようとしているのではないでしょうか。

自分が心から良いと思う技術や商材であれば、その物事についてどんどん磨きをかけたくなるものです。技術力をあげるためには、継続して勉強しなくてはなりません。この技術力と継続力を担当するのは、「土」の性質です。

その技術に磨きをかけたり、商材の情報をしっかり調べ、解説できるようになったりすることで、無理に売り込む必要は無くなります。その情熱は自然と伝わるからです。熱量は文章でも言葉でも伝わるため、受取手にとても魅力的にうつります。

その結果、「買いませんか?」というセールスから、「売ってください」と言われるようになり、セールスが不要になっていきます。セールスに苦手意識を持っている方は、ぜひ、自分の提供する商品について知り尽くしましょう。

お客さまの幸せは自分の幸せ

ビジネスはお客さまに心底喜んでもらってこそ、ビジネスとしての収益が上がり、継続性が生まれます。また、お客さまに喜んで頂く商品を提供することで、リピートを生み出し、稼げる事業となるのです。

起業すると、利益を出すことについつい意識が行ってしまいます。利益を上げるに、費用を投じて、宣伝広告を打としてしまうものです。しかし、宣伝広告と収益は結び付きません。先ほどの五行図に示しているように、金の性質である利益や収益と関係性が深いのは、土の性質の技術力と継続性と水の性質の人間関係なのです。

水の性質である、人間関係(パートナーシップ)を円滑にすることが、結果的に広告宣伝となります。どういう意味が見ていきましょう。

パートナーシップの大切さを知る

ビジネスを行う場合、一人よりも協力者がいたほうが、最短距離を歩むことができます。パートナーの有無にかかわらず、同じような志を持つ起業家集団に属したり、同じ分野で頑張っている仲間と交流を持ったりして、情報交換をしたり、刺激をもらったりすると、モチベーションが上がります。人との交流や人間関係の広がりは「水」の要素です。

人との出会いによって、自分のできていない部分を知ることができたり、うまくいく方法を学ぶこともできるため、レバレッジ効果が得られます。

レバレッジとは、「梃子(テコ)」のことで、経済の分野でよく使われる表現です。テコを使えば小さな力でも重いものが持ち上げられます。このテコように、「自己資本は少なくても大きな資本を動かすことができる」ということです。これは、ビジネスをうまく軌道に乗せるために必要な思考といえます。

パートナーシップと顧客ニーズ

パートナーシップがより良い関係性へと深まると、独りよがりの考え方から抜け出せるため、それまで手探りだったお客様のニーズが分かるようになります。特に、家庭を持つ女性の起業家にとって、旦那さんとの関係性はコミュニケーションを磨くうえで重要なポイントです。

女性は、感性で物事を判断する傾向にあります。それに対して、男性は理性で物事を判断するため、女性の感覚では理解しがたいことが多いものです。しかし、この自分とは違う考え方を理解し、受け入れていくことで、自分とは違った視点から物事を見ることができるようになります。これがいろいろな考え方のお客様に合わせる訓練になるのです。

自然に口コミが起こるビジネススタイル

木の性質が担当するのは、広告宣伝・発展拡大の分野です。この分野は、水の性質のことがしっかりとできていないとうまくいきません。水の性質とは「人間関係」です。

ビジネスを発展させるためには、人と円満な関係性が欠かせません。運は人が運んできてくれるのです。自分一人で発展させようとしても、限度があります。人との協力によって、物事は放射線状に広がるのです。

人とのつながりが円満な人には、信頼や尊敬のエネルギーが集まります。尊敬は、火のエネルギーが担当する分野です。つまり、人とのつながりが、物事を発展させ、尊敬される人物となり、さらなる技術力が上がり、収益になるのです。

事業を広げる(広告宣伝)ために、金の性質である資金を投入する必要はありません。五行で言うと相剋だからです。エネルギーが合いませんから、物事を発展させたい場合は、まず、人間関係を円滑にすることに意識を向けましょう。

まとめ

九星気学の根幹である、陰陽五行説の流れに沿って、ビジネス展開について解説してきました。目標を決め、技術を磨き、人に喜んでもらう商品を提供することで利益が上がり、人間関係が円滑になり、口コミが広がり、さらなる高い目標が見えてきます。そして、次のステージへと昇り、さらなるビジネス展開へと広がっていくのです。

やることが決まったら、迷うことなく、行動あるのみで、ビジネスはシンプルです。

可能性の扉は「あっそうか!」という気づきで開き、「でも、だって…」の言い訳で閉じてしまいます。あなたの行きたいところ(ゴール)さえ決まれば、あとは流れに乗るだけです。
ゴール地点とはあなたの行き先です。

切符を買い、電車に乗ったあとは、ゴール地点を目指して踏み出しましょう。