起業するとなると、オフィス(事務所)や店舗をテナントとして借りたり、物件を建てたりする必要が出てくることと思います。物件を探す際には、アクセスや家賃だけでなく、周辺の環境や形(風水・家相)にも気を配って探してください。

使用する物件の風水や家相の吉凶が、売り上げに影響を与えるからです。

良いお客様を呼び込んだり、リピートしてもらったりして売り上げを上昇させ、経営を安定させる為には物件の吉凶が大きく影響します。

このページでは、起業する際に必要となる運気の良い物件選びのポイントを、環境や土地選びの際に有効な風水や家相の叡智からお伝えします。

もくじ

拠点の吉凶が売り上げを左右する

オフィス(事務所)や店舗として、1室を借りて起業する場合は、拠点を構える周辺環境と借りるスペースの形を風水や家相の観点から確認する必要があります。

周辺環境から受ける影響があるため、拠点から見た線路、道、山、川、海などのある方位が重要です。また、借りるスペースの形によって、売り上げも変わります。周辺環境は風水、借りるスペースの形は家相の叡智です。

風水で周辺環境を確認する

周辺環境の吉凶は「四神思想(しじんしそう)」と呼ばれる考え方を用いて判断します。

四神思想とは、東西南北の4つの方位それぞれに神様がいて、パワーを与えてくれると考える思想です。4つの方位に配置されている神様とは、東が青龍(せいりゅう)、西が白虎(びゃっこ)、南が朱雀(すじゃく)、北が玄武(げんぶ)と呼ばれます。

それぞれの神様は、自然や周辺環境のキーワードを兼ね備えており、一致するとその「神様がいる」と考えました。該当する自然環境は下記のとおりです。

方位神様自然・周辺環境土地の高さ
青龍(せいりゅう)川、線路、高圧線の鉄塔、送電線、小学校、幼稚園
西白虎(びゃっこ)街道、高速道路、大通り、国道、鉄道
朱雀(すじゃく)海、湖、池、低いくぼ地
玄武(げんぶ)林、山、高い建物

これらのキーワードを、借りるスペースの周辺環境に照らし合わせてみましょう。それぞれの方位に該当するものがある土地は、拠点を構えると繁栄する土地と考えられます。

この考え方をもとに、古くは城や街を整える際に使用しました。たとえば、徳川家康も四神思想に基づき、江戸城を構え街を繁栄させたと言われています。

発展する土地と衰退する土地

入れ替わりが激しいテナントビルやどんな業態が入ってもすぐにつぶれる物件など、どうしてもうまくいかない場所があることに気付かれたことはありませんか?

そのような、何をやってもうまくいかない場所には、家相や風水の観点から見た場合、それなりの理由があるものです。それなりの理由とは、上記で解説した四神思想に合っていない土地か、もしくは、形(家相)が悪い可能性が高いと言えます。

たとえば、「金運を左右する西に川があることによって、金運が流され利益が上がらない」「東側の真横に高さの高い建物があって、発展繁栄の気が入らない」などです。

周辺環境で確認しやすいものをご紹介しましょう。

水脈の位置が売り上げを左右する

深く勉強をしなくても、周辺環境の吉凶を確認できる事項としては、水脈の有無です。

川や用水などの水脈が近くにある場合は、借りたい物件に対してどちらの方位にあるかを確認しましょう。水脈が東にあれば発展繁栄します。それは、四神思想でいうところの青龍が守ってくれる土地だからです。

多くの場合、水脈があるところは、土地が低くなっています。この「土地の高低」と「水に関するものの有無」を見ることができれば、しっかりと風水を学んでいなくても発展する地域を見つけ出せます。物件を探したい場合に覚えておいてください。

土地の高低差による運気への影響

上記の表で、土地の高低についても記載しています。一番右に「高」「低」と書いていますが、これは、東と南は低く、西と北は高くなっていると良いという意味です。

この土地の高低も四神思想に合った発展する土地を見極めるポイントとなります。

四神思想に合っていない場合は、避けたほうが良いでしょう。たとえば、坂道の途中にある物件で、傾斜が北や西に向かって低くなっているような立地の場合、四神思想に合っていない土地ということになります。この場合、西は経済を左右する方位であるため、売り上げが上がらない土地だということが分かるのです。

ただし、高低差が無い場合は無難な場所ですから、契約していただいて構いません。

周辺の建物による運気への影響とは

ここまで述べてきた、高低差については、土地だけでなく、建物にも該当します。拠点からみて周辺にある建物の高さを確認しましょう。自分たちの拠点となる場所から東と南は低く、北と西は高い建物だと良い立地となるのです。

これは、東から朝日が昇り、正午には南を通過して、夕方には西に沈む「太陽の運行」を基準にしています。事業を展開していくうえで、明るく前向きな上昇発展の気を持つ太陽の光は、できるだけ多く取り込みたいものです。そのため、東から南にかけては、建物が低く光を取り込みやすい環境が良いと考えます。

逆に、東や南に高い建物があったり、山があったりして、太陽の光があまり取り込めない場合どうなるのでしょうか。そのような立地の物件を拠点にした場合、積極的な気持ちが沸かなかったり、世の中の流行や動きに合った情報が入ってこなかったり、事業を継続しがたい状態になってしまうでしょう。

特に、会社やお店の場合は、世の中の動向に敏感であることが大切ではないでしょうか。店舗運営では、周辺環境が売り上げに直結することを知ることが大切です。

世の中のニーズに合ったものや情報を提供できるように、四神思想に合った、東や南から光が入る場所に拠点を構えましょう。

地相学や風水は、自然と人とが共存共栄していくための知恵が集まった学問です。人の力が及ばない大きな存在である自然を味方に付けることで、大いなる存在からのサポートを得られます。

テナントビルやマンションの1室を借りる場合の注意点

ここまで述べてきたように、店舗や事務所を構える場合は、北と西が高くて、南と東は低い建物がある場所が良い立地となります。

ただ、入るビルの高さと自分の借りるスペースの階数によっては、下記の注意が必要です。

たとえば、借りるビルが8階建てで、その3階の1室を借りるとします。そのビルの東隣にあるマンションが6階建てで、西隣のマンションが4階建てだった場合を考えてみましょう。建物そのものの高さを比べると、東も西も低い建物です。

しかし、借りることにした3階フロアからみると、東も西も高い状態となります。そのため、この8階建てのマンションの3階を借りると、西は「吉」、東は「吉凶無し(無難)」ということになります。

この場合、経済的には安定傾向にありますが、上昇発展のエネルギーは無難な物件です。そのため、安定した経営状態を望む人で、間取りが良ければ問題は起こりません。

これから事業を拡大していきたいと考えているのなら、東から南に邪魔するものが無い他の物件を探した方が良いでしょう。

建物全体の形による運気

ここまでは、建物の高さについて述べてきましたが、それだけでなく、建物全体の形も気にしてください。

家相を含む九星気学風水は、日本で発展してきた学問です。そのため、日本の耐震構造上で指摘される危険性と風水や家相の指摘する理論は一致する部分が多くあります。

平面的に凸凹した物件は、つなぎ目となる部分に力が集中してしまいます。そのため、破損や崩壊のリスクが高まるとされています。また、立体的に高さの差がある建物も耐震上でみると、弱く危険性が高い物件です。

風水や家相の理論でも、凸凹した建物は凶相とします。気の流れが悪くなること、引っ込んでいる部分(欠け)が凶作用を起こすなどの理由があります。つまり、凸凹した建物にテナントとして入ると「安定経営ができない」「浮き沈みが激しくなる」とし、運気の悪い物件と考えます。

基本的にテナントビルのワンフロアなど、賃貸の場合は、借りるスペースの間取りや形を重要視します。しかし、建物の形状があまりにも凸凹しているものは、その影響も受けますので、選ばないようにしましょう。

まとめ

起業する際に必要な「拠点(店舗や事務所)」を探す際に、九星気学風水の観点から気を付けてほしいポイントをお伝えしました。

どのような立地環境に拠点を置くかで、運営状態は大きく差が出ます。家賃や間取りだけでなく、周囲に何があるかも確認してから、契約をするかどうかを決めるようにしてください。