ビジネスがうまく展開していかない人やスタートして間もない方は、「自分はまだまだ出来ていない」「この程度の知識しかない」など、自分はまだ力不足だと思い込んでいる方が多いように感じます。

その自信のなさが、言葉や態度に出てしまっているため、集客がうまくいかないのです。自信が無いと、ついお客様に遠慮してしまったり、お金をもらうことに抵抗感が出てしまったりします。

向上心や学習意欲があること、起業家として常に学び続ける姿勢は、とても素晴らしいことです。しかし、依頼する側としては、プロにお願いをしたいと思っています。

自信が無い部分があったとしても、それを言葉や態度に出してはいけません。

このページでは、「本当の意味で「謙虚である」とはどういうことなのか」「人とビジネスはどのように発展していくのか」について、易学と九星気学の教えから解説していきます。

仕事を依頼されるための思考法

結果を出せる人と出せない人の違いは、いったいどこにあるのでしょうか。知識や経験はもちろんあります。しかし、経験が浅くても、知識が未熟でも、結果を出せている人があなたの周りにいませんか?

起業して上手くいっている人たちと話をしてみてください。うまくいく人は、言葉の使い方が上手いのです。

・ひとりでいるときに自分に問いかけるの言動
・人に対してどのような言葉を発しているか

発している言葉の中に、結果の出せる人は、良い言葉を選んでいる方が多いといえます。自分から出す言葉に、問題意識を持っていくことで、現状の流れを変えることができるのです。

お客様さまから求められるようになるには

  • 「私って、まだまだなんです」
  • 「まだそんなにできないんです」
  • 「これからなんですよ」
  • 「たいしたことないんです」

そう言いたくなる気持ちは、とてもよくわかります。しかし、依頼する側としては、プロに仕事を依頼したいわけです。ですから、自信を持って仕事に取り組んでいるように見える人には、ちゃんと依頼が来きます。

つまり、「できるふりをする」ということが大事なマインドセットなのです。マインドセットとは、基本的な考え方や心構え、枠組みのことを言います。

「できるふりをする」ということは、虚勢を張ったり、できないことをできると言ったりすることではありません。自分の力量、経験をちゃんと認識したうえで、依頼をしっかりとこなすことが大切です。

自分よりできる人、上の人は果てしなくたくさん存在します。それを踏まえたうえで、自分のできることには自信を持って、遠慮することなく「私はできますので、お任せください」と、経験が無くてもできるふりをしてお客様に接していくようにしましょう。

お客様や仕事の依頼者に「この人に頼んだら何とか解決してくれそうだ」と思わせることが、ビジネスを軌道に乗せるためにはとても大切です。

発言時の注意点

ここまで述べてきたように、自信はなくても、できると思わせる言葉を発する必要があります。言葉尻が弱弱しかったり、断言できなかったりすると、自信なさげに見えてしまうものです。

「まだ自分はそこまでの領域に行っていない」と思ったとしても、遠慮や謙遜をせずに発言しましょう。もし、そうでなければ、本当に必要なこと、必要な仕事、必要な資金を引き寄せることができません。

ぜひ、できるふりをするマインドしっかりと持って、「初心者キャラ」はやめましょう。初心者だから許してもらおうという考え方は捨ててください。

誰もがはじめは初心者です。そして、実際にやったことも無いことにチャレンジして、経験を積んで、ビジネスを運営していきます。ぜひ、「できます!」と宣言し、堂々とした姿勢で臨みましょう。

できるふりをしながら、人に対して、世の中に対して、価値を提供していくと決めてください。

  • 自分だからこそできること
  • 自分が今やっていること

これらについて、自分を俯瞰し、実力や現状をちゃんと認めた上で、前に進んでいくようにしましょう。

本当の謙虚さとは

日本人は、自分を謙遜して、下に下げることを美徳と考えがちです。自分はできると思っても、遠慮して一度断るような態度をとり、もう一度お願いされたら受けるなどという、回りくどい対応を良しとする部分があります。

しかし、このような対応ではビジネスはうまくいきません。本当の謙虚な態度とは、依頼された物事に対し、「精一杯やらせていただきます」と言って受けることです。

今の自分の力では、できないくらいレベルの高い依頼だと感じることかもしれません。しかし、依頼されたということは、依頼主は「あなたならできる」と思ったからこそ、依頼してくれたのです。

そのような期待をしてくれた依頼主に対して、「私には無理です」と断るのは、失礼ではないでしょうか。そのような態度を「傲慢(ごうまん)」と言うのです。

本当の意味で、謙虚な対応とは、自分には無理かもしれないと思うくらいの依頼に対して、精一杯対応する姿勢のことを言います。心配なら、「精一杯やらせてもらいますが、どうしてもできなかった場合にはご了承ください」と伝えましょう。

そして、どうしてもできそうにないと判断した場合には、その旨を早めに依頼主に対して、誠意ある言葉で伝えなくてはいけません。依頼主側としては、代わりの対応を考えなくてはならないからです。

このようなマインドで、ビジネス展開をしていけば、信頼構築ができていきます。その結果、人もお金も引き寄せることができるのです。

乾為天から学ぶビジネス初心者の心構え

下積み時代に必要な考え方を易経の「乾為天(けんいてん)」という卦(か)の教えからお伝えします。

易経は、儒教の大切な古典である「四書五経(ししょごきょう)」の中の一つで、帝王学(ていおうがく)の書です。帝王学とは、トップに立つ人に必要な教育、態度、考え方を学ぶ学問です。

その中にある「乾為天」という卦は、龍をモチーフにして、人生や会社などがどのように伸びて、どういった場合に没落してしまうのかを説明しています。

龍は想像上の生き物です。しかし、昔から置物や絵など、縁起物として飾られるほど、雲を呼び、恵みの雨を降らせてくれるありがたい生き物として扱われていました。

そんな貴重な生き物である龍は、段階を踏んで成長していくと考えられているのです。その成長の物語が、乾為天に書かれています。

龍の成長は六段階

出典:金星kinseiの易占いブログ

乾為天には、龍は6つの段階を経て、成長をしていくと書かれているのです。

  • 潜龍(せんりゅう)の時代
  • 見龍(けんりゅう)の時代
  • 終日乾乾(しゅうじつけんけん)の時代
  • 躍龍(やくりゅう)の時代
  • 飛龍(ひりゅう)の時代
  • 亢龍(こうりゅう)の時代

このようなプロセスを経て、龍は立派に成長していくと、乾為天には書かれています。要約していきましょう。

潜龍の時代

字のごとく、潜んでいる龍です。龍は、雲を呼び雨を降らせる生き物ですが、潜龍の段階では、まだまだタイミングが整っていないので、下手なことをすると失敗します。

将来的には、雨を降らせる力を持っているけれど、まだ実力がついていない段階の龍なのです。この段階ですべきことを易経では、「ひすら力を蓄えよ」「認められないことが幸せや実力につながる」「時を待つように」と説いています。

一見辛い時代に感じるかもしれません。しかり、このときにこそ、徳を身に蓄え、大いなる志をたてる大切な時代なのです。起業したての段階は、まさに潜龍の時代と言えるでしょう。同業他社の動きをよく見ながら、自分にとって何が必要かを探り、今後の活躍のために、力を貯めておく期間です。

見龍の時代

淵に潜んでいた龍が田畑に出てきて、出会いがある段階です。この時代は、とにかく人を見て学ばなくてはいけません。師となる人を見つけて、基本を徹底的に見て習得する段階です。

「学ぶ」とは、もともの「まねぶ」と読みました。「まねぶ」とは「真似をする」ことです。つまり、見て学ぶことが基盤づくりにとても大切なことだと説いています。

よちよち歩きの龍をイメージしてください。できる人を見ながら、チャレンジを繰り返し、だんだんできるようになっいていきます。

つまり、ビジネスでもこの段階で、急に何かをしようとすると、失敗してしまいます。活動のスタート時は、先にうまくいっている人を良く見て学び、少しずつ始めていきましょう。その方が、回り道をすることなく、着実に進めていくことができます。

終日乾乾の時代

徹底して真似て基本を作ることができたら、次は「終日乾乾」の時代になります。

この時代は、「1日中努力しなさい。そして積極果敢に前へ進み、物事を推進していきなさい」という意味です。朝から夜になるまでは、積極的に活動し、夜になったら1日の反省をしっかりしなさいと説いています。

反省し、改善点を見つけたら、次からはしっかりと対処していけばよいのです。型崩れを起こしていたとすると、正しい方向へ軌道修正することで、必ず力がついてきます。創意工夫によって、本物の技を磨く段階がこの時代です。

躍龍の時代

「終日乾乾」で、プロとしての技を身につけられたら、大空を駆け巡る一歩手前まで来たといえます。ここは、タイミングを見極める段階です。

ここまで来ると、失敗は許されなくなってきます。時が来たらすぐに飛び立てるように整えておかなければならないのです。時が満ちれば、次の段階である「飛龍」になれるのです。いざという時に向けて、自分の志をしっかりとメンテナンスする必要があります。

このときは、自分で焦って動く時ではありません。一定の方向性を持った流れが来て、動かざるおえなくなるのです。飛龍になった時、大きな仕事ができるか、ほどほどの仕事しかできないかの差は、「タイミングを観て取れるかどうか」にかかっているのです。つまり、洞察力を養い、飛躍のタイミングをうかがう時といえます。

飛龍の時代

この時代は、非常に能力や力のある人たちを同志として、大きな循環を巻き起こすことができます。ツキがめぐってきた段階と言えるでしょう。何かをやろうとすると、思っていた以上にうまくいきます。

潜龍や終日乾乾の時代には、同じことをしても物事がスムーズに進んでいきません。良いアイディアがあっても、うまく形にならないのです。「下積み→真似ぶ→創意工夫をする→志を正し準備をする」この工程を経てきたからこその活躍といえます。

この、何もかもが思った以上にうまくいくこの時代には、落とし穴があるのです。あまりにうまく行き過ぎることで、次第に「俺様」になってしまうため、注意するようにと易は言っています。

この落とし穴に落ちることを避けるためには、「陰の力」を自分の中に沸き起こさなければなりません。「陰の力」とは、「聞く力」と「ゆずる能力」です。あるいは、「後継者を育てる」ということでも良いでしょう。

起業したての頃は、まだまだ想像もできない段階の話かもしれません。しかし、着実に段階を経ていくと、飛龍の時代がやってくるのです。

亢龍の時代

飛龍は、陽が極まった状態の時代です。「陽が極まると陰になる」と考えます。ですから、飛龍は、自然と亢龍へと移行していくのです。飛龍になりたての頃は、まだ謙虚さがありますが、意識していないと、どんな人でも次第に「おごり高ぶり」が出てきしまうことでしょう。

そして、そのうち、自分を厳しく客観的に見ることができなくなり、堕落してしまうのです。昇りつめた龍は、降りるしかありません。

龍の役割は、雲を呼んで雨を降らせて、大きな循環を起こすことでした。しかし、雲よりも高く上り詰めてしまっては、雨を降らせることができないのです。これでは、本来の役割を果たせないため、退くしかありません。素晴らしいリーダーが失墜するときは、周囲から親しまれず、嫌われたときなのです。

上に立つようになった時こそ、下の立場にある人の意見を聞き、謙虚に、自分の役割を果たす心構えが必要だと、乾為天の卦は言っているのです。

まとめ

易の「乾為天」という卦に書かれている、ビジネスと人が成長していく過程を解説していきました。

起業したての頃やビジネスとして、自分のやりたいことをスタートさせたばかりの頃は、どうしても自信のなさが態度や言葉に出てしまうものです。

自分がどの段階にいて、何をすべきかを考えながら、言葉使いや志を正し、お客様(依頼主)の「プロに自分の悩みや不安を可決してほしい」という望みに応えていきましょう。

自分がプロである自覚を持ち、できるふりしても良いというマインドを持って、堂々と対応していけば、問題ありません。本当の意味での謙虚な態度とは、お客様(依頼主)の期待に精一杯応える対応です。

お客様(依頼主)に不安を与えるようなことば遣いや語尾に注意し、断言できない態度を控えながら、対応していきましょう。これらの積み重ねが、信頼関係を構築し、人もお金も引き寄せるということを意識して、行動してください。