「私たちは小宇宙であり、大きな宇宙の分身でもある」という言葉を聞いたことはありませんか?これはどういう意味なのでしょうか。

この考え方は、人間と宇宙はとても良く似ているとする思想で、西洋ではソクラテス以前に見いだされ、哲学、天文学、宗教などあらゆる分野に影響をあたえ、発展を促したとされています。

この思想は、九星気学にも組み込まれており、私たちの意志によって、大きな宇宙を動かすことができると考えているのです。

このページでは、天体学とも言われる九星気学における宇宙のとらえ方と自分の思いを現実化する為に必要な考え方について解説していきます。

もくじ

人が小宇宙と言われる理由

宇宙は、まだまだ人知が及ばない部分もありますが、あらゆるものを包括する無限の空間であり、常に膨張か収縮かの動きを持っていると考えられています。このように「動き」があるため、宇宙は生命エネルギーで満ちていると考えられるのです。

それに対して、個人の持つ気があります。人は、宇宙の中にある地球上に生かされている生命体です。地球は宇宙の一部であり、そこに生きる私たちも宇宙の一部と言えます。

「一部」が集まり全体を構成し、全体を細分化していくと「一部」となりますから、私たちは宇宙の一部であり、言い換えると分身とも言えるのです。

このようなとらえ方から、大宇宙に対して、人は小宇宙といわれるようになったのでしょう。

九星気学と生命エネルギー

九星気学とは、「気」について学ぶ学問です。見えないけれど、確実に存在する「気」を生命エネルギーとして考えています。この生命エネルギーである「気」が、どのように流れ、私たちにどんな影響を与えるのかを学ぶのが九星気学です。

気は生命エネルギー

エネルギーは必ず、大きさと方向性を持っています。このエネルギーを「神」としてとらえ、崇拝するのが宗教です。しかし、神としてとらえてしまうと、存在が大きすぎて見えなくなってしまいます。

実態があるかどうかは分からないけれど、エネルギーとして定義すると、活用ができるようになるのです。電気をイメージしてみてください。

たとえば、蛍光灯が光っているのは、電子が発光して光って見えるからです。ただ、電線に電気が走っている状態は誰にも見えません。雷もスパークしたところは見えるけれど、電気そのものを見ることは不可能です。見えないけれど、そこには間違いなくエネルギーはあります。

このように、これだけ現代社会で活用されている電気ですが、いまだ科学的には「電気とは何か」が分かっていないといわれているのです。ただ、電気には、電圧があって、流れる方向性が分かります。そのため、活用することが可能となり、多くの電化製品が生まれ使用されているのです。

同じように、見えないけれど、確かに存在する力をエネルギーととらえれば、大きさと方向性がうまれます。そのエネルギーの流れを、電気にしたり、車を動かす動力源にしたり、コンピュータに使用したりしているのです。

原子力施設も、核分裂を実際に見たことはなく、理論的にこうだろうとの想像により活用していて、実態は分からないと言われています。

同じように、宇宙を生命エネルギーすると、流れと大きさが分かるため、活用ができるようになるのです。今年の宇宙のエネルギーはどのような質量で、どっちの方向へ流れているのかをみて、自分の人生に活かしていくことを九星気学では行います。

思いが現実化する理由

ここまで述べてきたように、私たちは大きな宇宙の中の一部であり、一体であると言えます。

たとえば、宇宙を大きな歯車があると考え、私たちを小さい歯車としましょう。宇宙と私たち人間は相互関係の中にあると考えますから、小さい歯車である私たちの動きが、大きな歯車である宇宙に影響を与え、その結果、大きな宇宙を小さな私たちが動かせるといえます。

宇宙から一方的に生かされているのではなく、我々も宇宙を動かしているのです。つまり、私たちが何か行動を起こしたら、宇宙が答えてくれるし、我々の呼びかけが、宇宙に影響するといえます。

インドのベータでは、「主観が客観を作る・主観が無いと客観的なものはない」いいます。見ようとすると向こうが見られるために存在を現し、人間が見ようとしなければ、存在が現れないと言うのです。

たとえば、原子より小さい量子を観測するときに使用する量子力学のコンピュータは、オペレーターがココに行くだろうと思ってみるとそうなり、見ないと動かないといいます。人間の意志が干渉してしまい、客観的観測ができないのです。見る側の主観が客観に影響を与えているといえます。

これは、思いが現実に影響を与えていると科学的に証明している事例です。

宇宙から影響を受けているけれど、我々も宇宙を動かしているとする根拠と言えます。

昔から、疫病が蔓延するときは、人間が荒廃してきて、政治が乱れて来た結果、天が乱れて天災が起こると言われていました。長い歴史の中で私たちは身をもって知っているのです。

世間でよく言われる「自分の思いは現実化する」との考え方は、ここまで述べ得てきたような理由から、私たちの意志が宇宙の意志を動かすことになるからだと言えます。

集合意識が宇宙に影響を与えている

心理的限界を誰か1人が超えると、次からどんどん超えられるようになると言われます。ある日、何かのきっかけによって、すべてに影響を与えるということです。

たとえば、男子陸上競技の世界では、10秒の壁と呼ばれる限界値がありました。人類は100m走で10秒を切ることができないと考えられていたのです。しかし、1968年ジム・ハインズ(アメリカ)が、世界で初めて10秒台の壁を破って以来、9秒台を出す選手が続出しました。今では、126人もの人が9秒台で走っています。

ちなみに、世界記録は2009年の世界選手権で出したウサイン・ボルト(ジャマイカ)の9秒58です。日本人では唯一、桐生祥秀選手が2017年に9秒台を出しています。これまで日本人は10秒を切れないと言われていたため、今後が楽しみです。

この事例は、集合意識に一石が投じられると変化が生まれることを示す良い事例ではないでしょうか。やはり、人間の意志が、現実を動かすのです。

宇宙と対話しよう

このように、人の意識が変わることによって、世界中の意識に変化が起こり、宇宙の動きに影響を及ぼします。

自分からこうしよう!こうなりたい!という気を出せば、宇宙は活かそうとする気で答えてくれるのです。

気学は、宇宙のエネルギーの流れを見る学問ですから、自分と宇宙との対話ができるとも言い換えられます。気の流れが良く、宇宙からのサポートが入る良い方位(吉方)へ行けば、生命エネルギーが高まり、強められます

逆に、宇宙からのサポートのない方位(凶方)へ行けば、エネルギーが細くなり、しまいには途切れてしまうのです。

自分から出す気が病んでいると、凶方へ導かれます。自分の持っているものが、現実に表現されるのです。すべて理論的に説明できることばかりです。矛盾はありません。

九星気学では、大きく分けて3種類の気があると考えます。それは、天の気、地の気、人の気です。

  • 天の気…引っ越しの方位など、移動による方位の影響
  • 地の気…家相(かそう)と呼ぶ、家の形による吉凶の影響
  • 人の気…名前における吉凶の判断による影響

天・地・人(てん・ち・じん)の3つの気に味方になってもらうことで、人生がどんどん整っていくことしょう。大地の気をもらうためには、家相を吉相に整えること、自分の名前を整えることになります。

良い方位に行くことを「吉方(きっぽう)を取る」といいます。吉方取ったり、名前変えたり、家を直したら人生が劇的に良くなるのです。逆に、それに反したら、宇宙からのエネルギー供給が途絶えます。そうなると、人生にいろいろな不具合が起こってくることになります。

まとめ

大きな宇宙を一つの生命エネルギーととらえ「大宇宙」とし、私たち人間一人ひとりを「小宇宙」ととらえたとき、あらゆる分野で世界は大きく発展しました。とても理論的で、科学的でもあり、信ぴょう性のある考え方です。この考え方は、九星気学の基本的な考え方でもあります。

自分がどうしたいのか、どうなりたいのか意志をハッキリさせ、行動を起こすと、宇宙はサポートしてくれるのです。ただ、その動きが、宇宙の動きに反していた場合、あまり効果が出ません。

宇宙の動きを読み解き、流れに合った行動と判断を行うと、見えないチカラにバックアップされ、物事は想像をはるかに超える大きな結果となります。

ぜひ、九星気学を使って、あなたの人生を好転させたり、発展させたりしていただきたいと思います。

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