あなたの教室やサロンは、予約でいっぱいですか?正直なところ稼げていますか?
ベビーマッサージ、ファーストサイン、ヨガ、ネイル、エステ、マツエク、耳つぼ、整体、マッサージ、フラワーアレンジメント、生花、スクラップブッキング、ピアノ、英会話などのサロンや教室を自宅で起業、開業している人から、運営についてのご相談いただくことが多くあります。
すでにお店を構えている方、これから物件を探して起業をする予定の方はもちろん、最近は主婦の方で、子育ての合間に自宅で起業をしたいというケースのご相談が多くなってきました。
子育てをしながら取得した資格を活かして、自宅の一部を利用し、教室やサロン経営をしたいと考える方が増えているのです。
私自身も個人事業のスタートは、自宅でのカラーセラピーのコンサルテーション(セッション)でした。現在は、九星気学鑑定をインターネットを活用してメールで行ったり、対面で鑑定したりして生計を立てています。
このページでは、どこにでもいる普通の主婦だった私が、カラーセラピストを経て九星気学鑑定で、たくさんの方に問題解決の方法を伝え、感謝される機会を増やしていった中で気付いたことをご紹介していきます。
もくじ
起業後に多い悩み
たくさんの方からご相談をいただいて思うことは、サロンを構えていても、派手に発信をしていても、実際には黒字になっていない人や稼げていない人が多いということです。起業がしやすくなった時代背景もあるでしょう。ただ、競合も多く、個性を出して行かなければ、選んでもらえなくなっています。
運営に関するご相談中に話題になりやすいのは下記の悩みです。
- 予約が入らない
- 売り上げが上がらない
- キャンセルが多い
- 急な依頼が多い
- リピートされない
- 紹介がない
「主婦がお小遣い稼ぎに、趣味を活かして起業をする」といった状況の方は、さほど切羽詰まった状態ではありません。なかには「上手くいかなかったらパートにでも出ればいいわ」と考えている人もいらっしゃいます。しかし、せっかく資格を取って、誰かの役に立ちたい、素晴らしいものを必要な人に届けたいと思ってスタートさせたことでしょうから、しっかりと軌道に乗せてほしいと思います。
現状を把握しよう
私自身、主婦で子育てをしながら、カラーセラピストとして、個人での活動をスタートさせました。
しばらくは、思いつくことを手探り状態で、とにかくやっていたものです。友人知人に声をかけたり、ブログで発信したり、子育て中だったので、子供を連れてママの集まる場に出かけて、タイミングが合えば案内チラシのようなものを渡していました。このような地味な行動でしたが、そのうち徐々に予約が入るようになっていったのです。
予約がときどき入るとはいえ、基本的には開店休業状態でした。そのため、ブログの更新をこまめに行いながら、どうしたら広がっていくか、どんなとき時に予約を入れてもらえているのかを考えていました。
のちに、マーケティングの勉強をして知ったのですが、この現状の分析が売り上げをあげるために、とても大切な要素だったのです。
- 今月何人のお客様が来てくれたのか
- 数日前から予約してくれる人の人数
- 突然申し込んでくる人の人数
- 予約が入りやすい曜日と時間帯
- お客さんの年齢層
- お客さんが解決したいこと
- 対応可能な人数
- 来てほしい人数
これらをノートや手帳に書き出しておくようにしてみましょう。そうすると、どのような情報を発信していけば良いのか分かるようになります。
予約理由について見直してみよう
ひとことで「予約」と言っても、予約にはいろいろなパターンがあります。たとえば、下記の3パターンで考えるとシンプルです。
- 初めてきてくれる新規のお客様
- 2回目のお客様
- リピートしてくれているお客様
この3種類のお客様は、来てくださっている理由が同じではありません。
- どうしてきてくださっているのか
- 何を求めてきてくださっているのか
その理由を満たす対応をしなければ、次回の予約を入れてもらえなくなってしまいます。
「予約が入らない」「お客様が来ない」と悩むよりも、お客さんのことをしっかりと考えて分析すると、対策と改善する必要のある部分が見えて来るものです。
あなたの教室やサロンに、いま来てくれているお客様は、どのような理由で来てくれているのでしょうか?
この点を見つめて、対策を考えていけば、一気に流れが変わり、予約が増えることもあります。
対応可能な人数はどれくらい?
あなたの教室やサロンでは、どのくらいの人数まで対応可能なのでしょうか?
- イベントや教室を行った際に、満席になるのは何人か
- 1日でこなせる人数は何人なのか
- 1か月で何人くらい来てほしいのか
- 何人来てくれたら黒字になるのか
細かく把握していなくても構いませんが、大体どのくらいというイメージがつかめていないと、効率的な動きや判断ができなくなってしまいます。
利益とコストを把握する
いま現在、全く売り上げがなかったとしても、コストはかかっているはずです。
資格取得にかかった受講料や交通費、スキルアップのために受講したセミナー、お客さんが来た時に使用する材料費、設備にかかった費用、部屋の改装費用など、かなりの金額を投じてきたのではないでしょうか。これらをしっかりと把握できてますか?
さらに、HPを持つとなると、サーバー代やドメイン代、メルマガを発行するなら、メルマガスタンドの使用料、固定電話をひいたなら、毎月の電話代など、いろいろな経費が掛かかります。
これらの現実的な部分をちゃんと見直してみましょう。現状を数字で見直すことで、覚悟が決まり、今後どうすべきか考えることができるはずです。
確定申告をする
収益が発生したら、確定申告を行わなくてはなりません。これは、国民の義務です。
「まだ稼げていないから」と何もしていない人、手帳にメモをしている程度の人、扶養の範囲内だから問題ないなどと思って、現状の分析を先延ばしにしている人は、簡単で便利なソフトがいろいろとありますので、助けてもらって、ちゃんと向き合いましょう。
「やったほうが良いと分かっているけれど、面倒くさいし、難しそうでやれていない」そんな思いが心の奥にあると、後ろめたさがにじみ出てきてしまい、思い切り活動ができません。私も数字が苦手なので、しばらく逃げていましたが、ちゃんと向き合うようになってから、売り上げがグッと伸びていきました。
確定申告のときには、当然ながら日々の収支の記録が必要になります。ノートにもパソコンにも、どこにも記載していない、何にもしてない、なんとなく記憶で把握している、という状態は要注意です。今すぐ収支記録をつけ始めてください。
自分のもとへ流れてくるお金の流れがわからなくて、予約が入ることはありません。つまり、黒字になるわけがないのです。趣味の領域から脱出したいなら、計算が苦手でもちゃんと向き合いましょう。
収支に向き合うことによって、自分の伝えたいことが事業としてとらえられるようになります。この収支をつけているのか、いないのかで、今後の発展が大きく分かれると言えるくらいです。
おススメ会計ソフト
収支を記録したほうが良いと分かっていても、どうしていいか分からないという方は、クラウド会計ソフトの「freee(フリー)」か「MFクラウド」を登録して、まずは、30日間無料で使用してみましょう。
クラウド会計ソフトfree
ちなみに私は「freee」を使用しています。スマホで簡単に仕分けや登録ができ、とっても簡単です。また、確定申告もアンケートに答えていくだけで必要書類を作成してくれるので、計算が苦手な私でも、自分で申告書類を作成できるため大変助かっています。
自動で利益や経費の内訳をグラフ化してくれるのもうれしい機能です。いろいろなことがハッキリし、現状を把握することができます。数字が苦手な人でも安心です。
freeeは、30日間無料で試すことができます。その後、気に入れば、スタータープラン(フリーランス、個人事業主向け)月額1,058円または、年払い10,584円にそのまま移行できるので、無料期間に入力したものが無駄になりません。
簿記、会計の知識がほとんどない、計算がとっても苦手な私でも使えています。まるでお小遣い帳を付けるような感覚で大丈夫です。もし、分からない点があれば、チャット・メール・電話ですぐに相談ができます。
何度か電話で分からない点を教えてもらいましたが、とても親切で分かりやすく、スムーズに解決しました。電話に抵抗がある方は、チャット相談もできます。
「何をどうすればいいのか分からない」「とにかく確定申告のために何かしたい」という方は、freeはとてもお勧めです。
MFクラウド会計
費用は、ベーシックプランが月額864円、年払い9,504円です。もしくは、あんしん電話サポート付きベーシックプランが年払いで18,570円となります。
MFクラウドの方は、請求書の郵送まで行うことができ、スタンダードプランでは、1通180円で請求書の郵送を委託できます。また、細かく分析するために使うには、こちらの方が向ているようです。
簿記の知識があって、会計ソフトの入力の経験がある方に聞くと、「MFクラウド会計」の方が使いやすいと言われます。しかし、私のように、会計の経験のない方は、freee(フリー)の方が、気軽で使いやすい印象です。
年間1,000円の差が確かにありますが、自分で分からないなりにもやりたいという目的であれば、freeの方が初心者には使いやすいでしょう。
逆算してみよう
ところであなたは、いったい月いくらくらいの収入がある状態が理想的でしょうか。
現在のお客様1人あたりの単価で、その理想の収入になるためには、月何人の来店が必要か考えてみましょう。理想の状態は、現実的に実現可能な数字になっているでしょうか?
たとえば、ひと月あたりの教室やセミナーの開催回数や、マッサージなどの施術可能な人数で、その金額を実現することは可能ですか?頭で描いていた数字と一致していますか?現実と理想との間に差がある場合は、しっかりと合わせていきましょう。
たとえば、アロマを使ったマッサージサロンの場合で考えていきます。
お客様として、あなたのもとに来ていただきたい方のライフスタイルやイメージはどんな人でしょうか。
- 片道30分程度で来店できる範囲に住む美容に関心高い女性
- 子供が幼稚園や保育園、学校に行っている間に自分のために時間とお金をかけられる人
- 月1回程度定期的に通ってくださる人
- 明るくて会話の楽しい人
- アロマについて興味関心のある人
このように、箇条書きにしてみましょう。そうすると、この人にどのような言葉で、自分のやっていることを伝えていけば良いのか、何を工夫したら良いのかなど考えるべきことやしなくてはいけないことが見えてきます。
まとめ
好きなことや、夢中になれることを仕事として行えることは、とても幸せなことです。ただ、それを続けるためには、ちゃんと収益を上げることが大事ではないでしょうか。
私自身も、個人での活動スタート当初は開店休業状態でした。どうしたらうまくいくだろうかと試行錯誤をしながら、できることをとにかくやっていたものです。
その際、現実をしっかりと見ることが大切だと思いました。どれくらいの収支で回っているのか、自分のところへ流れてくるお金の流れはどうなっているのかを把握し、対策を取っていくことで、売り上げを伸ばすことができます。ぜひ、取り組んでください。